2022.10.28
本当の水行、滝行の意味とは!?
20年以上修験道を学んできたので、今日は水行、滝行について私が学んだことを共有したいと思います。
水行、滝行についてどんなイメージを持っていますか?
修行!?
穢れを祓うみそぎ?
自然の水で何かモヤモヤした煩悩を祓うことと捉えている方がほとんどだと思います。
それも間違えではないと思いますが、
私が修験道を通して教えられたことは、
「水の心を知れ」です。
水の心って言われてもよくわからないですよね。
水は固体、液体、気体と姿形を変えることができます。
どんな入れ物にも収まる柔軟性があります。
人間の体の60%は水です。
人間はもとより動物、植物など生きとしいけるものは水がなければ生きていけない。
水は濁流となって恐ろしい力にもなれば、小川の流れのように癒しでもある。
万物の命を育んで、そして浄化してくれるもの。
まさに神のような存在ですね。
なので、水の心を知れということは、神の心を知れということに通じます。
別の言い方をすれば水を通して自然の摂理の中で生かされている(自分で生きているではなく)ことに気づき、自然とありがたいという感謝が湧いてくるような自分になることです。
それが水行、滝行をする本当の意味ではないでしょうか。
滝行に行って具合が悪くなる方もいますが、それは多くの人が自分の穢れを落としていくので場が汚れてしまっているからだと思います。
心が弱っているときや信頼できる指導者がいないところには絶対に行かない方がいいでしょう。
どうしても滝行したい場合はぜひお家のシャワーの水でやってみてくださいね。
そして、水行、滝行に行かれた際にはただ自分のそれまでのケガレを落としに行く(ゴミを捨てに行くようですね)という意識ではなく、
水の心、神の心に触れさせていただく、少しでも水の心、神の心になってみるという意識と祈りで行ってみてください。