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2022.04.12

ローズの長い歴史~その2

私は歴史好きなのでローズに関しても詳しくお伝えしたいですが、有名なところだけかいつまんでお話しています。

調べれば調べるほどにバラに関する伝説、神話がたくさんあり、バラの医学的な背景も書かれています。

前回はローズがいつ地球上に現れたのか!から古代でローズがどのように扱われてきたかお話しました。

今回はいよいよムーミオローズオイルでも使用している

ローズエッセンシャルオイル(ローズ精油)

の起源について簡単にお話したいと思います。

時は中世イスラム。

錬金術が盛んになり、科学的技術が進歩していきました。

アラビア人達は錬金術の一つとしてガラス製や金属製の蒸留装置を開発し、ダマスクローズを蒸留することができるようになりました。

10世紀ころのお話です。

そしてエッセンシャルオイルを抽出する

「水蒸気蒸留法」という手法

が確立されました。

ローズエッセンシャルオイルとそれを蒸留する際にできる副産物のローズウォーターが量産できるようになったのです。

バラの花を嗅ぐだけでも幸せですが、バラの花の香りだけを取り出すとても画期的な技術でした。

この水蒸気蒸留法を確立した天才は、アラビアの偉大な科学者であり医学者のイブン・シーナ。

この時代アラビアは医学・科学において世界の最先端をいき、また同時に多彩な芸術や文化も形成されました。

こんな知識をもって歴史の古く濃いトルコに赴き、現地のバラの畑や蒸留所をめぐるのは興味深く、感慨深いものがあります。

コロナで海外への移動が困難なためトルコへ行けないのが辛いです。

2022年の今年は5~6月のバラのシーズンに行けるかなぁ。行きたいなぁ。